ONSEN・ガストロノミーウォーキング in 那須塩原2020・板室を開催しました。後編

板室温泉が美しく色づき始めた2020年11月初旬、

ONSEN・ガストロノミーウォーキング in 那須塩原2020・板室が開催されました。
前編に引き続いて、後編では、ウォーキング後に[旧青木家那須別邸前広場]にて開催された
「ONSEN・ガストロノミーツーリズム交流会・シンポジウム」の様子を、写真とともにレポートします!
ONSEN・ガストロノミーツーリズム交流会・シンポジウムとは・・・
国指定重要文化財にも指定されている[旧青木家那須別邸] 前広場という特別な空間で、食事
を楽しんでいただきながら、生産者の生の声を直接お届けする場として開催しました。
お料理は[株式会社 ジョイア・ミーア・ガーデン]による提供です。
旧青木家那須別邸とは・・・
明治時代に、ドイツ公使や外務大臣等を務めた青木周蔵が那須別邸として建てた建造物。
平成11年(1999)12月に国指定重要文化財に指定されました。
設計者はドイツで建築学を学び、七十七銀行本店や台湾鉄道ホテル等の設計をした松ヶ崎萬長(つむなが)です。
この青木邸は、わが国に残る萬長の唯一の作品で、軸組や小屋組にドイツ様式の構法を採用し、
外壁に鱗形のスレートを用いるなどの特徴をもつ貴重な近代建築です。
平成元(1989)年、旧青木家那須別邸は栃木県に寄贈されました。県では平成8(2006)年
から解体調査を行い、同10年3月に元の位置から南東側約50メートルに移転して復元・改修。
そして、道の駅「明治の森黒磯」の一施設として一般開放されるようになりました。
http://www.city.nasushiobara.lg.jp/44/001687.html
Information:株式会社 ジョイア・ミーア・ガーデン
1996年より那須塩原市関谷と那須町で営業している本格イタリア料理店[ジョイア・ミーア]。
Gioia Mia は、イタリア語で「私の喜び」という意味で、その名のとおり、お客様に喜んで
いただくことをモットーに、前菜からメイン、デザートに至るまで、すべて手作りで地元食材に
こだわり、素材のもつ旨みを生かした料理を提供しています。
交流会にて提供しましたチーズフォンデュで召し上がっていただくパンは、自社店舗「パン
工房 ベルフルール」産です。添加物不使用の果物を取り入れたパンや焼き菓子を得意としています。
http://gioiamia.jp/
では、写真とともに、交流会の様子をレポートします。

まずは、那須塩原市長の渡辺美知太郎市長よりご挨拶。
続いて、[ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構]の理事長である、小川正人氏よりご挨拶をいただきました。
季節は11月初旬、時刻は18時頃。屋外開催なので、寒さなど心配をしていましたが、
お二方からの熱いメッセージから、勢いよく交流会がスタートしました。

早速、目の前には美味しそうなお料理が・・・まずは「前菜 5種盛り合わせ」からスタート。
この日限りの特別なコース料理が、これから振る舞われます。ドリンクメニューは、以下のとおり。
ここでも地元の食材が、たくさん。こういう機会って、ありそうで無いものですよね。
前菜 5種盛り合わせ
プレミアムヤシオマスの北欧風マリネ“グラバラックス”
イタリア産高級生ハム“プロシュート・アルティジャーノ”
塩原高原大根のカダイフ巻
地元野菜のカプレーゼ
タラモペーストのブルスケッタ
ドリンクメニュー
NASU WINE マスカット・ベリーA(赤・辛口) / ナイアガラ(白・辛口)
那須高原ビール
りんごジュース
とちぎ生まれのほうじ紅茶
Information:ワイン[渡邊葡萄園醸造]
明治初期、那須野が原の開墾時代にこの地を開墾し、葡萄の樹を植えたのが渡邊葡萄園醸造
の始まりです。国内で最も古いワイナリーの一つで、乃木希典将軍も愛飲したと伝えられています。
明治時代から続く味を是非ご賞味ください。
この日に提供した「チーズフォンデュ」にも白ワインを使用。
また、那須塩原市では、ワインを少量からの製造提供が可能になる「なすしおばらしワイン特区」の認定を、
令和2年12月11日付で、内閣総理大臣からを受けました。http://nasuwine.com/

この交流会は、単なる食事会ではありません。地元で活動しているさまざまなキーマンの声を直接、
聞くことが出来るのも大きな魅力です。おいしい食事を楽しみながら、それぞれの貴重なお話を。
上から[ONSEN RYOKAN 山喜]の社長である山口忠孝氏、
[チーズ工房那須の森]の工房長である安田翔吾氏、
そして、[経木製造・島倉産業(株)]の島倉広彰氏。
こういうことをきっかけに、こうしてキーマン同士の交流が盛んになるのも、とても大切なことですね。

さてさて、どんどん行きます。
続いて、届いたのは「トスカーナ風魚介のソースと那須塩原産キノコの“パッケリ”」です。
見ても美しく、食べても美味しい。嬉しい限りで、大満足です。
さぁ〜いよいよ、渡辺市長も肝いりの ”アレ” が登場します。そう「メイドイン那須のチーズフォンデュ」です。
しかも、那須の森のチーズと那須ワインのスペシャルコラボレーションです。
渡辺市長も、思わずパシリと写真を一枚。
Information:チーズ[チーズ工房那須の森]
明治初期から導入されていた牧畜の主流は、羊から乳牛へと代わり、技術革新による生産性
の向上でその規模は徐々に拡大、那須塩原市は生乳生産本州一を誇る大酪農地帯へと成長していきます。
本日チーズフォンデュで味わっていただくチーズは、 2019年にイタリアで開催された「ワールドチーズアワード」で
42か国3,800品目以上の中のベスト10に輝いた「チーズ工房那須の森」のチーズをメインに使ったチーズソース。
国内はもちろん世界でも認められている工房が那須塩原にはあります。https://nasunomori.jp/

対面での食事を避け、ソーシャルディスタンスを保ちならが、コロナ感染拡大防止に配慮した形ではありますが、
この季節にぴったりの一食に、皆とても嬉しそうです。思わず笑顔が溢れて、隣の方と
の会話が弾んでしまいます。同じ食を囲む、それには、そういう力がありますね。チーズフォンデュ
の付け合わせには、地元産の旬の野菜が。一食で、二度も三度も美味しいですね。
Information:高原野菜
標高が高く昼夜の寒暖差が大きい塩原では、高原野菜の生産が盛んに行われています。前菜
で召し上がっていただいたのは甘くてみずみずしい高原大根。“幻のトロかぶ”と言われる春かぶ、
夏に最盛期を迎える“高原ほうれん草”と並ぶ“塩原三大野菜”です。
また、「チーズフォンデュ」の付け合わせにも旬の野菜をご用意しました。
青木地区にある道の駅「明治の森・黒磯」、関谷地区の「湯の香・しおばら」、西那須野の
「そすいの郷」などの直売所を中心に、新鮮でおいしい野菜が買える場所が身近にあります。

さて、メインのお時間です。メインは「那須野が原牛のフィレステーキ スウェーデン風ポテト
添え」です。もうこのお肉が絶品で・・・写真を見るだけでも、お腹が空いてきてしまいます。
いよいよ、交流会も終盤。残すは、甘くて、美味しい、デザートのみです。
Information:那須野が原牛[ABCミート]
肉質はジューシーでとろける様に柔らかく、甘みを感じる味わい深い
良質な脂身を持った極上の牛肉です。
指定生産者の情熱と、長期間に渡る改良の努力、そして確かな技術に支えられ、那須の地に
高級ブランド牛として誕生しました。自然豊かで肥沃な大地と、寒暖差のある気候で育った
牛は、徹底した管理システムにより安定した高品質が特徴です。
本日はフィレステーキをご用意。素材の味をご堪能ください。

Information:なつおとめ & とちおとめ [菊池いちご園]
52年連続全国一の収穫量を誇るいちご王国の栃木県。横林にある菊池いちご園では、甘くて
果肉しっかりジューシーな「とちおとめ」と、従来だと流通が少ない夏の時期でも美味しい
イチゴを提供できるようにと開発された「なつおとめ」を栽培しています。
「なつおとめ」は爽やかな酸味が強く、しっかりとした形と鮮やかな赤が特徴で
縦に包丁で切ると中心部分がハート型に見えるという可愛らしいちごなんです!
最後に届いたのは、「菊池いちご園 なつおとめ&とちおとめのパンナコッタ」です。何から何まで盛
り沢山、まさに那須塩原市の恵みを食べ尽くした交流会。
見て美しく、食べて美味しく、聞いて面白い交流会。お腹も、心も大満足でした。
天候にも恵まれて、[ONSEN・ガストロノミーウォーキング in 那須塩原2020・板室]は、
大盛況にて幕を閉じました。来年度2021年春には、舞台を塩原温泉へと変え、
名前も[ONSEN・ガストロノミーウォーキング in 那須塩原2021・塩原]と改めて、開催予定です。
詳細は以下より。皆さまのご参加、心よりお待ちしております!
https://onsen-gastronomy.com/eventinfo/2nd-nasushiobara-20210530/